綿貫社長のYouTubeでは、「3000円の服と10万円の服の違い」について詳しく解説されています。
一般的には、高い服のほうが品質が良いと思われがちですが、本当にそうでしょうか?
「高い=品質が良い」というイメージを持っている方は多いかもしれません。
しかし、実際には価格と品質が必ずしも比例するとは限りません。
特に、ファストファッションブランドとハイブランドの比較をすると、その違いがより明確になります。
価格が高いだけでは決まらない品質の秘密
品質を細かく見ていくと、必ずしも高額な服が圧倒的に優れているわけではないことが分かります。
特に、縫製や生地の作りを比較すると、3000円の服の方が意外としっかりしていることもあります。
ファストファッション・ハイブランド・セレクトショップの比較
綿貫社長のYouTubeでは、ハイブランド、セレクトショップ、ファストファッションの3種類のブルーシャツを購入し、縫製や生地の質感を比較されてました。
結果として、品質だけを見た場合、意外にもセレクトショップのシャツが最もバランスが取れており、ファストファッションの製品も決して悪くないという結論になりました。
一方、ハイブランドのシャツはブランド価値やデザイン性に重点を置いており、必ずしも縫製や生地の質が圧倒的に優れているわけではなかったのです。
ブランドに求める価値は品質だけではない
この比較から分かるように、価格だけで品質を判断するのは難しいのです。
ブランドには「品質」だけではなく、「デザイン性」「ステータス」「ブランドストーリー」など、さまざまな価値が含まれています。
消費者が何を重視するかによって、価格に対する満足度も変わるのです。
中小企業が学ぶべき価格戦略とブランディング
商品やサービスの価格を決める際には、単にコストを基準にするのではなく、消費者が何を求めているのかを分析することが重要です。
たとえば、ファストファッションブランドは「コストパフォーマンス」を追求し、セレクトショップは「トレンドと品質のバランス」を重視しています。
価格競争が難しい中小企業にとって、ブランディングは生き残りのヒントになります。
単に安さで勝負するのではなく、ブランド独自の価値を明確に打ち出すことで、消費者に選ばれる存在になることができます。
公的機関の相談窓口では、ブランド戦略や価格設定のアドバイスを受けることも可能です。
ぜひ活用してみてください!
この記事を書いた人 山口亨(中小企業診断士) UTAGE総研株式会社 代表取締役 公的支援機関を中心に、長年にわたり中小企業支援に携わる経営コンサルタント。 代表著作に「ガンダムに学ぶ経営学」「ドラクエができれば経営がわかる」がある。